イタリアに6年以上滞在経験を持つ筆者が、イタリアでツアーで行く、定番観光地以外での、イタリアおすすめ観光名所ランキングを作りました!

イタリア観光名所 おすすめ第一位ヴェローナ

ミラノとベネチアのちょうど中間地点で、古くから交通の要所として栄えてきました。

町は13世紀から14世紀に栄えた、スカラ家と、15世紀からのベネチア共和国統治下時代の、美しい街並みがそのまま残っています。

この旧市街の町並み全体が世界遺産にも登録されています。

そのほとんどが爆撃されたミラノとは違い、町のほとんどが、昔のまま残ります。

ミラノほど大都市ではなく、歩いてもあるのにちょうどいい大きさの街です。

 

古いイタリアの街が残っており、昔からのイタリアを感じれる空気がヴェローナにはあります。

シェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」の舞台としても有名な街です。

「ジュリエッタ」の家のモデルとなった家とそのバルコニーも見学ができます。

街の中心には、ローマ帝国時代1世紀頃の円形競技場(アリーナ)が残り、18世紀から今日に至るまで、野外オペラなどが毎年公園され、世界中から人が集まり、市民にもとても親しまれています。

20世紀最高のソプラノ歌手と言われたマリアカラスが、ヴェローナ音楽祭で「ラ・ジョコンダ」主役を歌い上げ、有名になったのも、この野外オペラ会場でした。

野外オペラの会場として使われることからわかるように、保存状態は、ローマのコロッセオよりも良い状態で残っています。

一方で、14世紀に建てられた街の中心にあるカステルヴェッキオ城は、スカラ家の要塞として作られました。

当時ヴェローナは教皇派と皇帝は教皇派がぶつかり合った前線であり、城は現実的でとても強固に作られました。

今でもそのシンプルで美しい機能美を見ることができます。

古代ローマの遺跡もあり、14世紀から続くスカラ家の歴史が感じられるお城があり、その後のベネチア共和国時代の名残も残すヴェローナの町は、歴史の教科書がそのまま都市になったかのような美しい街です。

イタリア観光名所 おすすめ第二位ベルガモ

ミラノ郊外にある街です。ミラノからは電車で1時間ほどでくることができます。

この街の魅力はなんといってもビジネスの中心として、慌ただしく感じるミラノとは違い、のんびりとしている上に、1日もあれば歩いて街全体を散策できるところにあります。

町は丘の上にある旧市街(チッタ・アルタ)と、丘の下にある新市街(チッタ・バッサ)の2つの街に分かれて構成されています。

旧市街のアルタは、15世紀から18世紀にかけて、ベルガモを支配していたベネチア共和国が、16世紀に街を守るために高い城壁をつくりました。

その城壁の中にチッタ・アルタは作られました。

ベルガモは18世紀にナポレオンに降伏するまで、ベネチア共和国のアルプスやミラノに対する前線基地となっていました。

チッタ・アルタへは、ケーブルカーでも上ることができます。

チッタ・アルタから眺めるチッタ・バッサの眺めは素晴らしいものがあります。

ちなみに、チッタとは、英語のcityにあたり、アルタは「高い」、バッサは「低い」という意味を持ちます。

つまりは、チッタ・アルタが「高い町」、チッタ・バッサが「低い町」という意味になっています。

チッタ・バッサは、19世紀以降に工業の発展とともに作られた街で、チッタ・アルタとは違い、近代的な雰囲気を持っています。

イタリア観光名所 おすすめ第3位ポルトベネーレ

この街は、チンクエテッレとラ・スペチアの間にある小さな港町で、チンクエテッレとともに世界遺産登録をされました。

チンクエテッレからは、バスで30分ほどのところにあります。

チンクエテッレとは違い、電車で街までのアクセスがないので、観光地化があまり進んでません。

 

海岸の美しい石畳の道に沿って、岬まで行くと、そこには13世紀ごろに作られた聖ペトロ教会があります。

その教会の立つ基壇は2世紀ごろの古い教会のもので、その上に13世紀のころ教会が造られた形です。

普段使われていないこの石造りの教会から海を見ていると、自分が21世紀にいることも忘れてしまいます

町も小さくて何処を歩いていても美しく、イタリアの田舎町らしく人もおおらかで、食べ物も美味しくて、ゆっくりとイタリアを楽しむには最適の街です。

難点といえば、ポルトヴェーネレの町のホテルが限られており、少し割高なので、大きめの町であるラ・スペツィアにホテルをとって、この町を訪れるのも良いと思います。

イタリア観光名所 おすすめ第4位 パレルモ

シチリア自治州の州都パレルモです。

イタリアの最南端、ブーツの形をしたイタリア半島の先に位置している、シチリア島北部にある街です。

シチリアは、イタリアというブーツが蹴ろうとしているボールと言われることもあります。

 

歴史的に北からはローマ人、南からイスラム教、西のアフリカからチュニジア人と様々な人々がこのシチリアを通って、交易をしてきました。

昔から、交通の要所として栄えてきました。

現代においても、アフリカから最も近いヨーロッパの一つの町ということで、毎年多くの難民船が着くのもシチリアです。

イタリア本土とは違った、文化、時間の流れ、食べ物がここにはあります。

 

眩しい太陽のもと、屋台でシーフードリゾット(Risotto ai frutti di mare)を食べたり、アイスクリームサンドイッチ(brioche con gelato)を楽しみましょう。

日本では感じられないゆったりとした時間の流れがここにはあります。

イタリア観光名所 おすすめ第5位 シエナ

イタリアトスカーナ地方の都市フィレンツェから約60kmにある田舎町です。

古き良きイタリアの中世そのものの佇まいが残っています。

もっともおすすめなのが世界一美しい広場と言われている、カンポ広場です。

 

14世紀に建てられたプッブリコ宮殿や、カンポ広場を見下ろすように建つ、マンジャの塔に囲まれています。

この、マンジャの塔はトスカーナで最も高い塔で、この塔から、シエナのカンポ広場をはじめ、街を一望できます。

カンポ広場は貝殻の形をしていて、貝の付け根に向けて緩やかに下っています。

広場にはカフェやレストランが集まり、市民や観光客がゆったりくつろいでいます。

 

またもう一つの見所が、12世紀から200年かけて建築されたシエナ大聖堂です。

大聖堂の中の空間には圧倒されます。チャンスがあれば是非おすすめです!

 

シエナの街はシエナ歴史地区としてユネスコの世界遺産に登録されました。

この街は中世の姿をとどめており、レンガ色の街を歩いていると映画の中の世界のようです。

 

シエナから程近いところにサン・ジミニャーノという街があります。

塔の街としても有名なこのサン・ジミニャーノの街は、シエナと同じくユネスコの世界遺産に登録されています。

塔の町ができたきっかけは、街の中での権力争いで、勝利した1番力を持ったものが塔を立てると言う文化があったからだそうです。

町もシエナと同じように、レンガ色の一色の街であり中世の街そのものです。

また有名なキャンティワインの産地でもありワインが好きな人にはたまりません。

 

大都市での観光も魅力ですが、イタリア人やイタリアの歴史文化の魅力を感じるのであれば、このランキングにあるような小さな街の魅力は大いにあります。

本当のイタリアを見ることができる、イタリアの田舎町に是非足を伸ばしてみましょう!

 

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この記事を書いた人

ミラノ太郎
イタリアに6年住んでいました。イタリアを中心にヨーロッパを旅して回っていました。ゆっくりと贅沢な時間が流れる、イタリアの田舎が大好きです。